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デルタ株が主流になりワクチン有効性が66%に低下

vaccine

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の変異株がアルファ株からデルタ株主流になったことで、米国で用いられている3種類のワクチンの有効性が、91%から66%に低下したことが、米疾病対策センター(CDC)発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)」8月27日号に報告された。

CDCの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)専門チームのAshley Fowlkes氏らは、COVID-19医療の最前線に立つ医療従事者を対象とする「HEROES-RECOVERコホート」のデータを利用。2021年8月14日時点において米国内で使用可能な全てのCOVID-19ワクチンの有効性に関するデータを解析し、SARS-CoV-2変異株の影響を検討した。HEROES-RECOVERコホートは、米国の6つの州、8地点の医療従事者、ファーストレスポンダー(患者対応の第一応答者)、およびその他のCOVID-19対応に不可欠な医療従事者を対象とする研究であり、SARS-CoV-2感染状況がRT-PCR検査により毎週継続的に把握されている。

解析対象者4,217人のうち3,483人(83%)がワクチン接種を終了しており、ワクチンの種類はファイザー-BioNTech社製が2,278人(65%)、モデルナ社製が1,138人(33%)、ジョンソン&ジョンソン社製が67人(2%)だった。

職種や民族、医療機関の所在地、および地域ごとのCOVID-19感染拡大状況などの交絡因子で調整後、解析対象期間35週間全体でのワクチンの有効性は80%(95%信頼区間69~88)だった。ワクチン接種完了(最後のワクチン接種から14日経過)からの経過日数で層別化すると、120日未満での有効性は85%(同63~93)、120~149日では81%(同34~95)、150日以上経過している場合は73%(同49~86)と、経時的な低下傾向が見られるが、95%信頼区間は重複しており有意ではなかった。

続いて、RT-PCR検査で検出されたウイルスのうち、デルタ株が50%以上を占めた週を「デルタ株主流の週」と定義。この定義に該当しない時期のワクチンの有効性は91%(同81~96)だったが、定義に該当しデルタ株主流となった以降は66%(同26~84)に低下していた。

なお、35週間全体で、ワクチン未接種でRT-PCR陽性となった場合、その89.7%が症候性であり、ワクチン接種者では80.6%が症候性だった。デルタ株主流の週では同順に、94.7%、75.0%だった。

著者らは、「これらの解析結果は、デルタ株が主流になったことでCOVID-19感染予防におけるワクチンの有効性が3分の2に低下したことを示している。ただし、ワクチンには依然としてメリットがあり、接種推進の重要性を表している」と述べている。(HealthDay News 2021年8月25日)

https://consumer.healthday.com/sars-cov-2-vaccine-...

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