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アスピリン服用は新型コロナ感染リスクを下げる?

アスピリン服用は新型コロナ感染リスクを下げる?

心血管疾患の予防目的で数百万人の人に服用されている低用量アスピリンが、新型コロナウイルスへの感染予防にも有用である可能性が、予備的研究で示唆された。Barzilai Medical Center(イスラエル)のEli Magen氏らによるこの研究の詳細は、「The FEBS Journal」に2月23日報告された。

非ステロイド系抗炎症薬であるアスピリン(アセチルサリチル酸)は、RNAウイルスへの感染を予防する可能性のあることが過去の研究で報告されている。研究グループによると、アスピリンは、RNAウイルスに対する活性が確認される数十年前に大流行した1918年のスペイン風邪の治療薬としても、広く使用されたという。

こうしたことを踏まえてMagen氏らは今回、低用量アスピリン服用患者では、新型コロナウイルスに感染しにくく、感染しても罹患期間が短めなのではないかとの仮説を立て、集団ベースの後ろ向き横断研究を実施した。対象者は、2020年2月から6月の間に新型コロナウイルスRT-PCR検査を受けた患者1万477人である。

その結果、低用量アスピリンを服用している人の割合は、新型コロナウイルス検査陽性群では11.03%(73/662人)であったのに対して、陰性群では15.77%(1,548/9,815人)であり、陽性群で有意に低いことが明らかになった(P=0.001)。また、アスピリンを3回以上処方され購入していた患者では、アスピリンを服用していない患者に比べて、新型コロナウイルスに感染するリスクが29%低かった(調整オッズ比0.71、P=0.041)。

さらに、新型コロナウイルス検査で最初に陽性となってから、2回の陰性結果が出るまでの時間(罹患期間)は、アスピリン非服用者で21.9±7.9日だったのに対して、アスピリン服用者では19.8±7.8日であり、アスピリン服用者で有意に短かった(P=0.045)。

こうした結果についてMagen氏は、「この結果は、アスピリンの服用が新型コロナウイルスへの感染予防や罹患期間の短縮に有益な効果をもたらす可能性を示唆しているに過ぎない。得られた結果は非常に有望ではあるが、両者の因果関係を明らかにするには、複数の医療機関や国にまたがる大規模研究を実施する必要がある」と話している。また、研究論文の筆頭著者である、テルアビブ大学(イスラエル)のEugene Merzon氏も、「今後は、より多くの人を対象としたランダム化比較試験で結果を検証していくつもりだ」との見通しを示している。

米ロングアイランド・ジューイッシュ・フォレスト・ヒルズのMichael Goyfman氏は、今回の研究結果を、「非常に興味深いが、現段階では仮説を生み出したに過ぎない」と評価する。そして、研究結果には、アスピリン服用者での他の薬剤の使用や、医師の推奨事項を忠実に守る傾向など、他の要因が関連している可能性があると指摘する。また、アスピリンの服用は、消化性潰瘍や消化管出血、頭蓋内出血といったリスクを伴い得るとして、新型コロナウイルス感染予防を目的に服用を開始する際には、慎重な検討が必要との認識を示している。(HealthDay News 2021年3月15日)

https://consumer.healthday.com/sb-3-15-could-low-d...

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