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血糖降下薬のタイプによってCOVID-19転帰が異なる可能性

血糖降下薬のタイプによってCOVID-19転帰が異なる可能性

糖尿病患者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化リスクが高いことが明らかになっているが、COVID-19罹患前に使用していた血糖降下薬のタイプにより死亡リスクが異なることを示したデータが報告された。米ノースカロライナ大学チャペルヒル校のAnna R. Kahkoska氏らの研究によるもので、詳細は「Diabetes Care」に6月16日掲載された。

Kahkoska氏らは、COVID-19罹患前の血糖管理に、GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬のいずれかが用いられていた糖尿病患者のCOVID-19重症化リスクが異なるか否かを、米国のCOVID-19に関する多施設共同縦断コホート研究(National COVID Cohort Collaborative;N3C)のデータを用いて検討した。

解析対象は、2018年1月~2021年2月にN3Cに登録されていた新型コロナウイルス陽性の成人のうち、陽性判定前24カ月以内に前記3種類の血糖降下薬が処方されていた患者1万2,446人。平均年齢は58.6±13.1歳で、女性53.4%、白人が62.5%。

主要評価項目は新型コロナウイルス陽性と判定された検査日から60日以内の死亡率で、副次的評価項目は、観察期間中の全死亡と救急外来の受診、入院、および人工呼吸管理。

新型コロナウイルス陽性判定から60日以内に387人が死亡し、死亡率は3.11%だった。陽性判定前に用いられていた血糖降下薬のタイプ別に見ると、GLP-1受容体作動薬群は6,692人中138人で2.06%、DPP-4阻害薬群は3,511人中199人で5.67%、SGLT2阻害薬群は3,665人中85人で2.32%だった。

ベースライン時の患者背景で調整後、GLP-1受容体作動薬群〔オッズ比(OR)0.54(95%信頼区間0.37~0.80)〕とSGLT2阻害薬群〔OR0.66(同0.50~0.86)〕は、DPP-4阻害薬群に比較して60日以内の死亡率が有意に低かった。また、GLP-1受容体作動薬群とSGLT2阻害薬群は、全死亡、救急外来の受診、および入院のオッズ比も、DPP-4阻害薬群に比較して有意に低かった。

著者らは、「新型コロナウイルス陽性の成人において、感染前のGLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害薬の使用者は、DPP-4阻害薬の使用者と比較して死亡率が低く、そのほかにも、副次的評価項目のオッズ比が低いことと関連していた。ただし、DPP-4阻害薬が処方されていた患者は、他剤が処方されていた患者よりも年齢が高く、併存疾患が多い傾向にあった」とまとめている。

なお、数名の著者が製薬企業との金銭的関係の存在を明らかにしている。(HealthDay News 2021年6月30日)

https://consumer.healthday.com/severe-covid-19-out...

Abstract/Full Text (subscription or payment may be required)

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