オンラインプログラムが脳卒中後の回復に有効

Senior woman sitting at laptop and talking to virtual doctor of e-health service stroke
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脳卒中後の患者は、通常以上に健康的な生活を送ることが推奨されるが、実行するのは簡単ではない。しかし、オンラインプログラムがその一助となる可能性のあることが、新たな研究で報告された。ニューカッスル大学(オーストラリア)のAshleigh Guillaumier氏らによるこの研究結果は、「PLOS Medicine」に4月19日掲載された。

脳卒中サバイバーは、身体的障害や認知機能障害により大きな困難に直面することが少なくない。こうした人々の生活の質(QOL)は、禁酒や禁煙、運動、健康的な食事、抑うつや不安への対処などの生活習慣の改善によって大幅に改善する可能性がある。

今回の研究では、脳卒中発症後6〜36カ月が経過した成人399人(平均年齢66歳、男性65%)を対象にランダム化比較試験を行い、「Prevent 2nd Stroke(P2S)」というオンラインプログラムの有効性を評価した。P2Sは脳卒中サバイバーに、健康に関わる基本的な6項目(喫煙、飲酒、活動、栄養、感情や気分、血圧)に関して目標設定を促し、その進捗状況を監督するためのプログラムである。

まず、対象者全員に電話調査を行った。その後、対象者を一般的な健康情報のウェブサイトを記したリストを受け取る群(対照群、200人)、またはP2Sへの12週間のアクセス権(介入群、199人)を受け取る群のいずれかにランダムに割り付けた。介入群は、プログラムの使用を促すテキストメッセージも受け取った。

6カ月後、電話による追跡調査を実施したところ、356人(89%)が回答した。介入群は対照群に比べて、健康関連QOLのスコアが高く(85点対80点)、また、身の回りのケアに問題がないと回答した比率(93%対86%)や、通常の日常活動に参加できていると回答した比率(71%対60%)も高かった。

こうした結果を受けてGuillaumier氏は、「オンラインプラットフォームは、脳卒中経験者の健康情報に対するニーズや行動改善の難しさに対処するための実用的かつ有効なモデルである」と述べている。ただし、「今回の対象者の多くは身体障害が全くないか、あってもわずかであったため、この結果が全ての脳卒中サバイバーに当てはまるとは限らない」と研究グループは述べている。

研究グループは、「今後はP2Sの実装を拡大して、障害の重症度がより高い人も含めてできる限り多くの脳卒中経験者がベネフィットを得られるようにしたい」と話している。(HealthDay News 2022年4月23日)

https://consumer.healthday.com/stroke-recovery-2657154404.html

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