ビタミンDの摂取は自己免疫疾患の発症リスク低下と関連

ビタミンDの摂取は自己免疫疾患の発症リスク低下と関連
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ビタミンDサプリメント(以下、ビタミンD)の摂取は、オメガ3脂肪酸サプリメント(以下、オメガ3脂肪酸)摂取の有無にかかわらず、自己免疫疾患の発症リスク低下と関連するという研究結果が、「The BMJ」に1月26日掲載された。

米ハーバードT.H.チャン公衆衛生大学院のJill Hahn氏らは、2万5,871人(平均年齢67.1歳、50歳以上の男性1万2,786人、55歳以上の女性1万3,085人)を対象にプラセボ対照二重盲検比較試験を実施。対象者をビタミンD(コレカルシフェロール2,000IU/日、1万2,927人)またはそのプラセボ(1万2,944人)と、オメガ3脂肪酸(460mgのエイコサペンタエン酸と380mgのドコサヘキサエン酸を含む魚油のカプセル1g/日、1万2,933人)またはそのプラセボ(1万2,938人)を摂取する群にランダムに割り付け、中央値で5.3年間追跡した。主要評価項目は、患者からの報告を受けた後に診療録を用いて確認された、あらゆる自己免疫疾患(関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、自己免疫性甲状腺疾患、乾癬など)の新規発症とした。Cox比例ハザードモデルを用いて、年齢、性別、自己申告による人種、および他方の群へのランダム化を調整した上で、ビタミンDとオメガ3脂肪酸の自己免疫疾患の発症に対する効果を検討した。

ビタミンD群では、ビタミンD摂取群で123人、プラセボ摂取群で155人が自己免疫疾患を発症した〔ハザード比(HR)0.78、95%信頼区間(CI)0.61〜0.99、P=0.05〕。オメガ3脂肪酸群では、オメガ3脂肪酸摂取群で130人、プラセボ摂取群で148人が自己免疫疾患を発症した(同0.85、0.67〜1.08、P=0.19)。

次に、two-by-two factorial designにより対象者を4群に分けてビタミンD摂取とオメガ3脂肪酸摂取の効果を二次分析したところ、ビタミンDおよびオメガ3脂肪酸のプラセボ摂取群を1とした場合の自己免疫疾患発症のHRは、ビタミンDとオメガ3脂肪酸を摂取した群で0.69(95%CI 0.49〜0.96、P=0.03)、ビタミンDとオメガ3脂肪酸のプラセボを摂取した群で同0.68(同0.48〜0.94、P=0.02)、ビタミンDのプラセボとオメガ3脂肪酸を摂取した群で0.74(同0.54〜1.03、P=0.07)であった。

著者らは、「今回の大規模一次予防試験では、約5年間にわたるビタミンDの単体摂取またはオメガ3脂肪酸との併用が、プラセボを摂取した場合と比べて、自己免疫疾患の発症リスク低下につながることが示された。これらのサプリメントの摂取は毒性もなく、また現状では、自己免疫疾患の発症リスクを低下させるその他の効果的な治療法はない。こうしたことを考え合わせると、この結果の臨床的意義は大きいと言える」と述べている。(HealthDay News 2022年1月27日)

https://consumer.healthday.com/vitamin-d-supplementation-linked-to-reduction-in-autoimmune-dz-2656480730.html

Abstract/Full Text

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