autopsy room death mortality morgue
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世界保健機関(WHO)は5月5日、COVID-19パンデミックに伴う死亡者数を公表した。COVID-19罹患による死亡のみでなく、医療へのアクセスが制限されたことによる他疾患での死亡などのパンデミック関連死を含めた推計値であり、世界各国の公的機関が発表している死亡者数を大きく上回る数値が示された。

WHO発表の新しい推計によると、2020年1月1日~2021年12月31日の2年間で、COVID-19パンデミックに伴う世界の死亡者数は、約1490万人に上るという。一方、同期間の各国の公的機関発表による死亡者数を合計すると、約620万人にとどまっている。

公表されたこの推計値は、当該期間に実際に発生した死亡者数と、過去の記録を基に算出した予測死亡者数との差を超過死亡として表したもの。これには、COVID-19罹患による死亡のほかに、パンデミックが医療制度や社会に与えた影響による間接的な死亡者数の増減が反映されている。例えば、医療機関のキャパシティー超過のために、他疾患での治療が十分なされなかったことによる死亡者数の増加や、交通事故あるいは労働災害などの増加または減少などの影響も織り込まれている。

超過死亡は女性よりも男性に多く(男性57%、女性43%)、また高齢者で多く見られた。地域別では、超過死亡の大半(84%)は東南アジア、欧州、および北南米で発生しており、わずか10カ国に68%が集中していた。国の経済レベルとの関連も認められ、53%は低中所得国で、28%は高中所得国で発生していた。

国別ではインドが約470万人と最多であり、1国で世界全体の3分の1近くを占めていた。なお、同国の公的な発表による2021年末までの死亡者数は約48万人。公的な発表と超過死亡との乖離が大きい国としては、エジプト(約12倍)、パキスタン(約8倍)などが挙げられ、米国も絶対数で約93万人(公的機関の発表は約82万人)、ロシアは約79万人(同31万人)の乖離が見られた。

WHO事務局長のTedros Adhanom Ghebreyesus氏は、「これらのデータは、COVID-19パンデミックのような状況においても不可欠な医療サービスを維持できるよう、各国が回復力のある医療システム構築に努力する必要があることを示している」と述べている。また、「WHOは全ての国と協力して健康情報システムを強化し、より最適な意思決定とアウトカムの改善のために、有用なデータを提供することに取り組んでいる」と付け加えている。(HealthDay News 2022年5月5日)

https://consumer.healthday.com/who-says-pandemic-death-total-far-higher-than-reported-in-many-countries-2657270840.html

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