February 19, 2021
イチゴ味の乳児用HIV治療薬が利用可能に

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)治療の第一選択薬であるドルテグラビルに、乳児用のイチゴ味版がまもなく登場するという。
12月1日の世界エイズデーでの発表によると、この薬剤は錠剤で水やジュースに溶かして服用するタイプであると、New York Times紙は報じている。世界保健機関(WHO)によると毎年、世界で16万人の小児が(その大部分がアフリカで)新たにHIVに感染している。
「これは真の進歩といえる。現在小児の治療に利用できる製品は最適とはいえない。ほかにもいくつか新しいフォーミュラがあるが、期待されたほどの成果をあげていない」と、米コロンビア大学メイルマン公衆衛生大学院の世界保健支援組織であるICAPの小児科主任で、WHOの治療ガイドライン委員長であるElaine J. Abrams氏は同紙に述べている。
WHOは、ダピビリン膣リングも認可した。これは、女性の膣に挿入するリングで、常に装着した場合、HIV予防に効果が示されていると同紙は報じている。(HealthDay News 2020年12月1日)