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血糖・血圧管理で心血管系自律神経障害リスクが低下――ACCORD研究

血糖・血圧管理で心血管系自律神経障害リスクが低下――ACCORD研究

心血管疾患リスク因子の厳格な管理によって、2型糖尿病患者の心血管系自律神経障害(cardiovascular autonomic neuropathy;CAN)のリスクが抑制される可能性のあることが報告された。米ハーバード大学のYaling Tang氏らがACCORD研究のデータを解析した結果であり、詳細は「Diabetes Care」1月号に掲載された。

CANに対する予防的介入の効果は、これまでのところ不明。Tang氏らはこの点を、ACCORD研究のデータを用いて明らかにすることを試みた。ACCORD(Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes)は、心血管イベントリスクの高い2型糖尿病患者を対象に、血糖・血圧・脂質の管理を強化することの効果を検証した大規模臨床研究。イベントリスクが高い患者では厳格な血糖管理が有害である可能性が示され、近年のリスクに応じた個別化医療の流れを加速させる契機となった。

ACCORD参加者1万251人のうち7,275人(71%)に対し、試験登録時および無作為化後に少なくとも1回、CANが評価されていた。本研究においてCANは、正規分布の5パーセンタイルを下回る心拍変動指数として定義。CANに対する各強化療法の効果を一般化線形混合モデルにより検討した。

まず血糖管理に関しては、強化療法群のCANリスクは標準療法群に比較し16%低かった〔オッズ比(OR)0.84、95%信頼区間0.75~0.94、P=0.003〕。ベースライン時での心血管疾患(Cardiovascular disease;CVD)の有無で層別化し検討すると、CVDのない群ではリスク低下が有意であったが(OR0.73、同0.63~0.85、P<0.0001)、CVDを有する群では有意でなかった(OR1.10、同0.91~1.34、P=0.34)。また両群間に有意な交互作用が認められた(P=0.001)。

次に血圧管理について見ると、強化療法群のCANリスクは標準療法群に比較し25%低かった(OR 0.75、同0.63~0.89、P=0.001)。特に65歳以上でリスク差が大きかった(OR0.66、同0.49~0.88、P=0.005。65歳未満との交互作用はP=0.05)。一方、脂質管理の強化(スタチン療法にフェノフィブラートの上乗せ)に関しては、CANに対する有意な影響は認められなかった(OR0.91、同0.78~1.07、P=0.26)。

本研究は、血糖や血圧の厳格な管理がCANを予防し得ることを示した初めての研究。著者らは、「CVD既往の有無を評価した上での厳格な血糖管理と、高齢者での厳格な血圧管理が、2型糖尿病患者のCAN予防に有用である可能性が示された。患者の病態を考慮した個別介入が、費用対効果の最大化につながると考えられる」と述べている。

なお、数名の著者が製薬企業との利益相反(COI)に関する情報を明らかにしている。(HealthDay News 2020年12月21日)

https://consumer.healthday.com/intensive-glycemic-...

Abstract/Full Text

https://care.diabetesjournals.org/content/early/2020/11/02/dc20-1842

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