January 27, 2021
子宮頸がんの精密検査での女性の受傷率が高い

浸潤性子宮頸がん(ICC)の診断のための精密検査を受けている間に、女性が医原性および非医原性の損傷で入院する率が高いことが、「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention」に10月21日報告された。
カロリンスカ研究所(スウェーデン)のQing Shen氏らは、子宮頸がんおよび前がん病変の診断の際に損傷を受けるリスクを調べるため、2001~2012年にスクリーニングを受けたスウェーデン女性301万6,307人を対象としたコホート研究を実施。
パップスメア(子宮頸部細胞診)または生検後に、ICCまたは前がん病変の精密検査を受けた女性、およびパップスメアで正常結果だった女性(対照群)について、医原性および非医原性の損傷による入院発生率を計算した。
その結果、ICCの精密検査では対照群に比べて受傷率が高く、1,000人月あたりの発生率(IR)は0.58、発生率比(IRR)はそれぞれ8.55だった。子宮頸部上皮内腫瘍グレード3(CIN3)・上皮内がんでも受傷率が高く、IRは0.09、IRRは3.04だった。ICCの精密検査では、非医原性の受傷率も高かった(1,000人月あたりのIRは0.65、IRRは2.48)。
「ICCでの医原性・非医原性の損傷による入院リスク増大が判明した。しかし、子宮頸がんスクリーニングは、がんの早期検出に非常に有用であり、大部分においては安全であることを強調することが重要である」とShen氏は述べている。(HealthDay News 2020年10月21日)
https://consumer.healthday.com/hematology-oncology...
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